ホールケーキ、2/22のこと/はるな
 
して、尻尾もてきとうにおろしてソファで眠りについてしまう。そうなるとこのところはとくにわたしへの警戒がまったくなくなったのか、足を触ってもまぶたを撫でても起きない。わたしはこんなふうに警戒なく眠る動物を見るとなぜか夫を思い出すが、宝籤は抱きしめてくれないのでこちらからぎゅうと抱き寄せる。そうすると撫でられるのは好きだけれども抱かれるのは嫌いな宝籤はたちまちみぶるいしてソファを降りて行ってしまう。

このあいだは十代の学生時代をすごした友人が二人でうちへ来てくれた。中学生ぶり、と言いながら和室へ上がって思い出ばなしなどをする。わたしたちはみんな同いどしで、同じ制服を着ていた。くつしたまで同じもの
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