フレージズム/菅井亮氏の詩について/渡邉建志
 
com/forum/i_doc.php?did=38793 より

「あぁ何にも思い浮かばない。もっと言うと何にも思い浮かばないということしか思い浮かばない。ん、とすると、何にも思い浮かばないというのは嘘になり、何にも思い浮かばないということはちゃんと思い浮かんでいるのであって、とすると俺はいま、結局何かを思い浮かべていたことになるのだろうか。ということは何にも思い浮かばないという言葉、観念、それ自体に矛盾があり、その言葉を発した、または頭のなかに思い浮かべたときには結局何かが思い浮かんでいるということになり、とすると俺は今まで何か強力な権力によって騙されていたのだ
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