生前と死後のあいだで/小林レント讃3/渡邉建志
pslg9830.html#9830
炸裂するイメージ。むき出しの神経的な。最初の文章で、日常風景の中で『わたし』が狂っている作品」と、「舞台自体が狂っている作品」というふうに分類してみたが、これは、「『わたし』が狂っている作品」のほうであろう。
<うつ>をころしたいなら
羊の眼球で着飾ればいい
<うつ>をころしたいなら
蛙の内臓 耳に詰めればいい
<うつ>をころしたいなら
瘤のついた静脈で縄跳びすればいい
最後のがすごいなと思う。見事に鮮烈にえぐい。視点が自分のからだの中へと向かっている。外を見ていない。
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