生前と死後のあいだで/小林レント讃3/渡邉建志
 
ということの不可能性を前にして、でも感動を伝えるということに近づいていくこと、たとえ、ジャストじゃなかったとしても、最小二乗法的に―かっこ悪いしださいけれど―感想の言葉をいい続けることによって、何かしら感動が形になるかもしれないし、それは自分にとって素晴らしい経験だし、ひょっとしたらその感動は他人にも伝わるかもしれないし、もし感動が他人に伝えられるとしたら、それは、それこそそのために生きる価値のあるってもんじゃないか。

この文章を書くに当たって客観的評価を下している場合でも、それはその前に「僕の目には」というのが必ず省略されているのだと思って読んでいただきたい。それを前提として僕はこれを書い
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