「名」馬列伝(15) クラキングオー/角田寿星
 
現在の彼のことから話そう。
生れ故郷の牧場で細々ながら種牡馬生活を送っている彼の右前脚は、
サラブレッドのそれとは思えないほど腫れあがり曲がっている。そして少し短い。
現役生活最後のレースによる負傷が原因である。

ホッカイドウ競馬入厩直後はさほど目立つ存在ではなかったが、3歳になりめきめき力をつける。
中央開催のダート戦を同着で勝利、その後王冠賞、北海優駿と連勝。
3歳チャンピオンとなる。
ダービーグランプリにも出走し(8着)、最高峰レースの道営記念に2着。
450kg前後だった体重も、その頃には500kgを超すまでになった。
成長力が備わっていたのだろう。

ダート長距
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