「名」馬列伝(20) グルメフロンティア/角田寿星
 
準オープンの常連から出世した馬として、関西の競馬ファンは、ダイタクヤマトや(少し格は落ちるが)エムアイブランの名前を挙げるだろうが、関東では何といっても彼であった。
4歳緒戦に準オープン入りしてから一時期、中山と府中の芝1600〜2000mの中距離戦には、必ずと言っていいほど彼の名前があった。
その間、遠征も格上挑戦もせず、律儀に関東の条件戦だけを走ってきた。
それだけではない。戦績も素晴らしいのだ。
準オープンからオープンに上がるまで、降級も含めて実に14戦を費やしているのだが、14戦3勝、2着6回、3着2回、4着2回。芝だけに限ると12戦9連対で、ビワハヤヒデも真っ青の良績である。

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