ALICE‐不思議ともう一つの国‐/愛心
 
すぎて 動けない










『立ち止まるな ちゃんと摑まえてやんな』

彼女があたしを引き上げる

あたしはふらつく足で 精一杯地面を踏んだ



あたしは走る
子供たちの 虚ろな瞳を背中に受けて


薔薇の棘が 皮膚を裂く

心臓が 沸騰した血液を 身体中に送る

喉が焼ける 目の前が霞む


なんて遠い 


いつまで走っても 届かない


彼の手





でも

それでも構わない




ウサギを捕まえた瞬間 あたしの身体が壊れたとしても

あたしは ウサギの望みを
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   グループ"もう一つの夢物語"
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