「ともだちの、うた」/長谷川智子
 
はては 
 消えて行ってしまう 
 いつだったか 
 2人で読み合った桜沢エリカの本 
 このぐらいの思い出が 
 頭に残ってるくらい 
 でも 
 やっぱり 
 要するに 
 彼女といると 
 楽 
 自分に 
 しっくり 
 くるし 
 自分でいられる 
 それは 
 ずっと 
 あった 
 時に 
 家族よりも 
 近くに 
 いたような 
 印象がある 
 日はまた昇り 
 くり返す 
 くり返す 
 くり返す 
 エネループ 
 ループ 
 … 
 あれから 
 さらに何年か経った 
 ある朝 
 電話が鳴った 
 母と誰か 
 聞きなれた声が 
 セッションしてる 
 しばらくして母から 
 「んじゃ、あまねに代わるね〜 けいちゃんからぁ〜」 
 思い出した! 
 彼女と 
 私との間よりも 
 彼女と 
 私の母との間のほうが 
 イイ 
 出ようか出ないか 
 出ないか出ようか 
 … 
 「もしもし・・・」 
 前 次 グループ"「mind & body」series."
 編 削 Point(1)