あけましておめでとう/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
はとうに昔の事になっている感がある。
先人がさんざんメチャクチャな事をしてきたので、残った道にはペンペン草しか生えない──これもすっかり使われなくなった文句ではあるが──状況で一所懸命やっている芸人たちには実に過酷な事だろう。
同情の他はない。
一方的に彼らを責める気にはとてもならない。
こんな事を思うのも、単純に年をとった証拠なのだろう。
番組を見ているうち、いつのまにか意識が遠のくのがわかる。
おぼろげになる。
小一時間ほどして起きると、まだ番組は続いていた。
あいかわらずわざとらしい吉本流の仮想騒動劇。
たいした事でもないのに、何かかわったことがあれば
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