舞踏/三条麗菜
終わりが見えないほど
想い続けた夜のこと
私の中で舞踏曲が
鳴り始めます
もはや私のためには存在しない
あなたも一人の人間であることは
間違いないのです
だから私は人間にではなく
精霊によって
生かされたいと思っています
私が死を望んだ時
思い切って外に出て
太陽が優しく暖かいから
まだ死なないのだと
空が青く澄んでいるから
まだ死なないのだと
夕日が金色で美しいから
まだ死なないのだと
星が可憐に瞬いているから
まだ死なないのだと
そんな自然界の精霊に
生きる力を
与えてもらいたいのです
思い通りにはならない
人
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