不知火/キメラ
これは
本当の煙
上げて燃えていた
いつなら炎なのか
そんなにも
かなし
かなしと
先いそいだ
わけ
いいさ
無限が繁濁を帯び
きのうとかの
真実さえ霞楼は
蒼が俺だと
俺は縦の浮世を
蹴り上げ
苦曇る
くぐもっては
視界に
察知したスパイが
尚更と
42℃の熱病を
巡った
巡りゆく青
灼けた面影
なんかじゃない
栄光と滅距に
名称と弱者に
泥濘から
地上に凍り付く
一番崇拝限りある
世界だ
誰を呑んだ
明日やいつの白線
固定を促した
小気味善く
割れ
巣喰う
左側の酒瓶に
まるで違わなかった
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