思い出のクリスマスベストテン/しゃしゃり
 
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第四位
六歳のクリスマス。
シャランシャラン、と窓のそとで音がしたので、
母さんが、窓を開けてごらん!と言った。
いもうとと窓を開けたら、サンタさんがいて、
僕の欲しかった野球盤と、
いもうとの欲しかったお人形を大きな袋から出してくれた。
(おもちゃ屋さんも大変だなあ、って思った。)

第三位
二十九歳のクリスマス。
しなければいいのに、別れ話をした。
したのかされたのか、わからないけれど、
もう終わりだって、ふたりとも知っていた。
なのにマフラーをくれた。
テレビドラマの最終回をふたりで見た。
(マフラーはすぐゴミに出してしまった。)

第二位

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