★57 ユメノオワリ/
貴水 水海
君は僕にとって
かけがえのない人だった
僕だけの人だった
僕は君にとって
かけがえのない存在だった
僕は君だけでよかった
なのに
僕達はそれを失っていった
互いの心を知ることがなかったから
甘い夢を見ていただけだった
僕の部屋から
見慣れた景色を
二人でみることは
もうないね
僕達が涙を流し終えた時
すべてが
終わったんだね
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