もみの木を囲んで /服部 剛
 
( 目には見えない光の綱(つな) )に 
しっかりとつかまっていよう 

( 人生に、心配事は、つきものだ。 ) 

思えば今年は忙しく 
ぐうたら者のこの僕も 
ぐなんぐなんにくたびれて 
帰った夜もあったじゃないか 

先週聞いてたラジオで優れた人が 
「病の時は恵みの時」と言ってたけれど 
僕らの場合もそうかもな 

少人数でこじんまり 
「皆で食べるとおいしいね」なんて言いながら 
クリスマスケーキを食べよう 

部屋の明かりを落として
「聖しこの夜」を歌えば 
もみの木も喜んで 
七色のイルミネーションは
闇に点滅する




戻る   Point(7)