もみの木を囲んで /服部 剛
( 目には見えない光の綱(つな) )に
しっかりとつかまっていよう
( 人生に、心配事は、つきものだ。 )
思えば今年は忙しく
ぐうたら者のこの僕も
ぐなんぐなんにくたびれて
帰った夜もあったじゃないか
先週聞いてたラジオで優れた人が
「病の時は恵みの時」と言ってたけれど
僕らの場合もそうかもな
少人数でこじんまり
「皆で食べるとおいしいね」なんて言いながら
クリスマスケーキを食べよう
部屋の明かりを落として
「聖しこの夜」を歌えば
もみの木も喜んで
七色のイルミネーションは
闇に点滅する
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