手をふる明日/夕凪ここあ
 
ハロー、グッバイ
まわる世界
君の手のひら
夕暮れてく空に
まどろんでいても
昨日の続きなんてどこにもない
意識が遠のきそうなほどの
鮮やかなオレンジ
それでもうまく
あの空の青さに混ざれない
いつまでも浮遊して


線路沿いを
履き潰した靴で歩いて
小さく呟いた鼻歌を
電車が掻き消してく
風が生まれて
懐かしい匂いだけを残して
通り過ぎてく
線路の先に
昨日が待っていそうでも
泣いてばかりでは
いられないことを
知っているつもりでも
何もかも
悲しみで満たされてる気さえして

この町も
この世界も
いつも、いつでも
満たされてるハロ
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