生と死の狭間で/1486 106
 
りも
高さ12mの衝撃よりも
見えない未来が怖かった

泣きたいわけじゃなくて
逃げたいわけじゃなくて
叫びたいわけじゃなくて
捨てたいわけじゃなくて
どうしたらいいか分からないだけ

「ひとりじゃない」
その言葉はもう聞こえない
誰も本当の気持ちを知らない

浴室でプラットホームで校舎の屋上で
最後の一歩を踏み出せずにいる

…お願い誰か気付いて
今ならまだ間に合うから
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