満月の夜の脱走劇/こめ
僕らはまた時を数へて
夢を抱いてくただそれだけしかないよ
気が付けばそこに合ったはずの
歌が見あたらない
モノクロのサイレント映画に
入り込むように見つめている
無声音のこの中で
何が伝わるのでも考えるほどに
伝わった物が大きくて
感情が大きく膨らんでいった
嗚呼また家の猫が脱走してきえた
寒い夜に何を求めているのかな?
ただ満月を見上げて
しっぽを降って瞳を輝かせ
また猫も気持ちを大きくさせてるのかな?
そんなことを考えているのに
またノーテンキに家に帰ってきて
暖かいストーブの前で丸くなって
深い眠りについた
あーもうとあきれるけど
君の笑顔はもう怒る気をなくす
力をもっているみたいだなと
ゆっくり頭をちょこちょこなでる
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