ギャー/あおば
以前こんな詩を書いた↓
http://members.jcom.home.ne.jp/aoba/sanbun00.htm#mijitaku
身支度をするのは
いつでも良いのだ
そんなことを聞いてからは
安心して過ごしてきたが
理論はともかく応用は難しく
こけつまろびつ
なかなかうまく世過ぎは出来ません
子どもの頃
大雨の後で
川の傍の水たまりに
黒い蛇が泳いでいて
吃驚して逃げた
我に帰ってから
恐る恐る戻ったら
蛇ではなくて
ウナギだったが
蛇が化けたもののような気がして
怖々と掴んで持ち帰り
母に調理を依頼した
母は平気な顔して腹を割き
一人前の蒲焼きにしてくれた
度胸が据わっている母は
少しのことには驚かず
焼夷弾は消せばいいので
怖くはないが
グラマン機からの機銃掃射は
ほんとに怖かったと
繰り返し話す
なにしろ
青い目をした金髪で
きれいな顔をした
若い男だったという
なんだか
惚れた男に撃たれたような
そんなふうにも聞こえて
嬉しかった
過去作
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