限りなく愛は自由を奪う/ネコ助
もいい、
この子を苦しみから救いたい。』
私は必死でそう思った。
親は、確かに犠牲者となる。
しかも
寡黙な犠牲者とならねばならない。
愛されるより、
愛することは難しい。
子供は限りなく愛を欲する。
親は限りなく愛を与えねばならない。
その質量と相乗して、
子供は幸せに
すくすくと育つ。
そして愛は、
貴い喜びへと育つ。
子供は元気になった。
今日もまた
私の元へと駆け寄り、
まだまだ不完全な言葉で
愛をねだりに来る。
ああ
この子らが、この子らが、
無性に可愛くて仕方がない。
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