いつか 襲いくるもの/奥津 強
 
そう そうして 今日が 来た
(平和と 悪意に 満ちた 今日が)

ましてや 疾患の 不動明王よりも
早く 平和を 奏でるものは
あの 銅鏡の 月!
私を 笑っている
げそげそと
下品に 笑っている

平和を 戸口に 飾れ
我々の 怒りは 個性を 払拭する
ましてや 病んだ 男達は
私を 襲撃する 女は 
ただ 私を 洞窟に 隠蔽するだけ

夢の中の 緩慢な 男達
彼らの 劇は 不動明王を 更に 
鬱へと 変換させ
私は 彼らの中には 入っていかない
私は 自由だ!
私は 平和だ!
それでは いけないという 肯定

いつか 襲いくるもの
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