お茶の時間 /
服部 剛
疲れた顔したあなたの前に
一杯のお茶を置く
( そこにいてほしい
( くつろいでほしい
長い間
心に固く閉じていた
蓋(ふた)を開いて
今までそっとしまっておいた
ほんとの言葉を交わしたい
向き合う
あなたと私の間に置かれた
ふたつの湯のみ
こわばっていた
あなたの顔をほぐす
白いゆげ
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