別 れ/
ネコ助
君が去り行く間に、
僕は唱えていた。
名残惜しいような、寂しさと
いい男でいたい
自分の可愛さが、君に悟られぬよう。
そんな自分を知りながら、
別れのしるべを導いている。
夕暮れの陽は、
虚ろなありさまで萎んで行く。
かつて、激しく燃えたこともある二人が。
今、離れ行くように、
やがて消えて行った。
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