フクロウのエレジー/こめ
はみ出した所から全てが始まった
海に浮かぶごみの中に紛れ込んだ
君宛の手紙を運ぶビンはもう
壊れきったままのものでしかなかった
それくらいいいんじゃないか
突然落とされた崖から
海に落とされ落ちていき
やがて底につく僕の影
砕ける世界の法則なんて1+1より簡単さ
車のエンジン音に気が付いて
途方にくれる絶望の朝
夜の森の中で悲しくなく
フクロウのエレジー
消えてしまえば楽になりそう
鏡にうつる僕の姿
目は赤くはれているのにまだ
出る涙は悲しすぎる
暖めた卵を今放つとき
抱え込んだ膨大な量の荷物を解き放った
僕の知らない場所で
君は一輪の花と一緒にないている
冷え切った体を抱きしめる腕
君と描くフタリだけのキャンパスは
炎に紛れて燃えて
君の笑顔が不敵な笑みを浮かべる
君と一緒の場所がこわれること
それは死を宣告されたと一緒さ
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