秋の夕暮れ /
ネコ助
赤い陽が窓を照らし
光りに満ちた僕の部屋で、
君の頬は
はじめてキスをしたあの日のように
赤く染め上げられてゆく。
秋の日はやさしさめいて、
語り尽くせぬ思いを
温もりにかえる。
見つめ合う瞳には
熱くもえる光があり、
それに気付くと
どちらからともなく重ね合う。
やがて二人はゆっくりと
地平に沈み、
深く長い夜のカーテンを引く。
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