:横断歩道:/
lazy
綱の上を渡るみたいに、
目を閉じれば踏み外せる。
誰か息を吹きかけてしまえばいい。
罪悪感に耐え得るなら。
落ちるよ さよなら、と
わたしはまだ綺麗な蝶で
ひそやかに見守るのが理想。
でもきっと彷徨うだけなんだろう。
しがらみは切れないし、
視線は重いし、
空模様ばかり伺えば
肝心のわたしがそこにはいない。
結局はただ淋しいだけで
ほんとうにほしいものは、
たったひとつの
定位置とかいうものなのに。
戻る
編
削
Point
(3)