酒は涙か溜め息か/
ネコ助
一人身になりたる寂しさは、
酒を抱いて夜を慰める。
赤き電球に向かいて若き過ちを語り、
肩寄す過去の影に詫びる。
ただ酔う時のみに心を明かし、
別れた女の悲しみや、
別れた男の苦しみに、
頭を垂
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