ジグゾーパズル/こめ
せめて一つだけでもいいからさ
願いを叶えてよ神様よ
不敵に微笑む神の影は
僕を見下ろし踏みつぶした
そんな夢を見て何回目か
消えていく君と僕との平衡感覚
いつまでたってもずっといたい
そう思うことは簡単だ
一年十年百年千年
いつしか時はハヤブサの様に過ぎて
僕はただそのたびに年という荷物を
抱え込んでいた
一体なにしてココまできたのか
解け落ちる僕は
降霜ビルの間をすり抜けながら
加速していつしかそこにつき
無惨に壊れていく
古ぼけた時計塔は12時の鐘をならし
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)