二人の御使い            /ネコ助
 
                               
二人の御使いが、私の前を横切る。    
振り向いたその時。                  
麻の被りのその奥で、悲しい目が語った。  
今再び聞いた、あの予言。            
           
平和な時は、物に飽食し、            
戦いの時は、血肉を注ぎ、            
もはや、神の元に                 
生きる価値さえ無くしている。        
           
人はそれさえ、省みる事を忘れ、      
ただ、利害のために戦いを続けている
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