言葉ではなく涙で/lazy
 
愛している、と鳴くだけで
これ程苦しくなったことは
未だかつて無い

それほど彼が好きなのか
それほど彼が嫌いなのか
経験の浅いわたしにはわからない

ただすべてを赦すことで
求めているものは
答えでもなく言葉でもなく体温

つながりにしかゆだねられず
おもみにしかそんざいしない

涙がぽつりと額に落ちて
君がわたしを愛していると
君の体のしたでふと気づいたら

涙が真横に伝うのは
わたしが君を見上げているからだと
君の体のしたでふと気づいたら

これが空虚ではない、愛している
なのではないかと、
それはすぐに忘れ去られた考え


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