1m/ことは
ごめんね
君の前では、私は
「純粋な女の子」でいたかったの
笑って、怒って
少し、恥ずかしそうな顔をして
少しでも君の気を引いていたかった
私を見る君の目が、すきなの
嫌がってるのは、そういうフリをしているだけだよ
だって、私はこの
微妙な距離が好きだった
近くて、でも近くなくて
手が届きそうで
届かない
それくらいの距離が
心地よかった
それくらいのぬくもりが
私を笑顔にした
でも、少し気を抜いたら崩れてしまいそうなの
口をついて、出てしまいそうだよ
すき
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