石 /服部 剛
 
初めて君に声をかけた
あの日の公園 

( いつまでも揺れている
( 無人のブランコ

ぼくの呼声に 
届かぬ場所から振り返る 
君の面影 


ベンチに
長い間置かれたままの 
石ころ 

今も黙して君を呼ぶ

石のこころ 




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