おそれ/
lazy
嫌い、ということは
好き、ということに
とても似ている
ただし僕らの間でだけ
当たり前の幸せは
かすかな恐怖を含有して
僕に皮肉を言わせるのだ
波風を立てろと
嫌い、と言った僕に
わたしも好きよ、と
防波堤のように優しく
やんわり飲み込んでくれる
未だ幸せに慣れていない
僕を苦しめる君のやさしさ
どうせ愛なら
僕の背に爪を立てるだけでいい
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