詩友への手紙 〜僕とあなたの間に一篇の 詩 を〜   ’06・11/12/服部 剛
 
の日々を彩る心模様があることに、僕は想いを
巡らせていました。ファミリーレストランに入る前に、駅の辺りで
腕を組んでなんとか歩いている老夫婦を見たので「夜道のふたり」
という詩を書いたのですが、僕はそのふらつきながら歩く老夫婦の
姿を見ていると、「ふたりの間に入り、共に歩きたい・・・」とい
う気持が心に湧いて来るのを感じました。それは、心貧しい者であ
る僕の優しさというよりも、(この世に消えることの無い、確かな
想いは、そうすることのほかには無い・・・)と感じる僕の心の奥
にある、言葉にならない願いに似た感情なのでしょう・・・そんな
少し前の出来事を深夜のファミリーレストランで想
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