冬の夜半/
ネコ助
春の日湯気もたつ処。
青き草葉の白珠に、
楽しき園の映りしを。
覚めてかなしき夢と思いしを、
君に聞かせる夢にいでし君。
夜の帳のその裏で、
知らぬ間に
子は大人に成りぬるを、
親の得知らぬ外なりき。
君を腕に巻く冬の夜半。
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