ピラニア/
「Y」
え。僕はそのうちまた、お前のことを迎えに行くよ」
気が付くと、僕は目の前のピラニアに言葉をかけていた。
「いつになるかは分からない。だけど、僕はきっと、お前のことを迎えに行くよ」
僕が声を掛けた後も、ピラニアは水槽の中央にとどまったまま、微動だにしなかった。僕はその姿をずっと見ていた。しばらくしてから僕は立ち上がり、電灯を消してベッドに入った。そして僕は本当の眠りに就いた。
もう夢は見なかった。
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