「 千手観音 」 /服部 剛
 

    放射する千手観音があらわれた。


                    」 



   * 



日常を飛び交う 
誰かの棘(とげ)の言葉達 

じっと口を結んで立ち止まり 
そっと心のそとへ逃がすなら 
すべては過去へと消えてゆく 



( ぼくは きみと
( 言葉の無い会話を交わしたい 



今日という日の五線譜に 
互いの音色を織り成す 
音符となって 







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