ケツコン/十
の
手が
いくつもの
想いが
なんだか非生産的で
僕は
いや
あほかと思いましたよ
このまま
一生このままいける自信なんて
これっぽっちもないんです
でも
それでもなお
僕は
今夜もまた布団のなかで
眠った君の手を握って
明日もまた一緒にいてくれと
思うのです
このまま一生
君を愛せる自信なんて
これっぽっちもないけれど
毎晩眠りにつくまえに
車が空を飛ぶ時代まで
この気持ちが続けばいいと
思っているのです
いくつもの手が
いつまでも
微笑ましく
ありますように
と
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