ケツコン/十
くだらない誓いをした日からか
それよりもうちょっと前からか
僕はもう一人ではなにもできません
今まで一人でできてたことが
二人じゃないとできないようになって
とても情けないです
男が廃ります
あの一生あなたを愛しますという
あの誓い
やっぱり後悔しています
浮かれてたというか
溺れてたというか
あのときの僕
いや
あほかと思いました
自分の時間や
空間や
お金は
やっぱり減るし
テレビのチャンネルさえも
自由にならない
一人でやってきたことが
この二つの手で
やってきたことが
今ではいくつもの
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