会計的な詩/イダヅカマコト
 
やりたいことがあるならば まず目標を定めて
自分の棚卸をしなさいと
本に書いてある
棚卸とは会計で使う言葉で
自分が何を受け取ったのか
自分が何を支払ったのか
自分の元手は何か
自分の返さなければならないものが何かを
数え上げることだ
支払ったものより受け取ったもののほうが多ければ利益に見えるのだけど
これから何かを始める僕にとってつかの間の利益は無意味だから
ただ残っているものを数え上げる
そして全てを同じ目線で評価する
なんでもない日を1として
あなたに会った喜びを7.8くらいとして
あなたと一緒にいた364日は7.8×364として
あなたと一緒にいたことは28
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