ミシン/今唯ケンタロウ
 
ぼく自身の痛み
でもあった

i!i!i!i!i!i
           !i!i!i!i!
曲がっていく背骨
そして軌道を離れ彷徨い出すミシン 乱反射
する七色がぼくの視覚を奪った 油が剥がれ
出す細い管の中に入り乱れる 全ての色を取
り戻すために
             ぼくはその入口
を探しあぐねているけど……ああ仔猫は戻っ
て来ないだろう あるいは次はコガネムシか
その次はオカメミジンコか
                 だけど
ぼくは 未だ 王座から動くことはできな
                できなく
i!i!i!i           って
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