ミシン/今唯ケンタロウ
 
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!

延延と続く背骨の隆起に虹を打付けていった
    ?ミシンを追いなさい?と

i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!

チイキョ チイキョ チイキョ……

 しかしぼくは王座から動くことはしないぞ
今は遣わせるのが 数匹の惨めな仔猫だけだ
としても ―様子はどうだ」「チイキョはチ
イキョの侭でぃすにゃ」「すっとチイキョに
なってますにゃ」「……」(一匹はもう喋れ
ない。)「再び行け。探して来い、仔猫の時
間の終る迄に。崩れ出して、油の流れる管(
当然其処を泳ぐ魚群は探知できないがメロデ
ィーだ)へ通じる道を」仔猫は哀し
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