嘆け雲雀よおまえの悩みを/
AKINONA
私はこの茨の茂みの上を
軽やかに歌いながら
飛んでいく陽気な雲雀
ひたすらに陽気に歌い
明るい昼の太陽と戯れ
光を浴びて自由に空を舞い遊ぶ
そんな私ですが
夜になると
この肌寒い茨の巣の中から
細い三日月を見上げ
もしもあの夜鳴鶯のように
美しい歌を歌うことが出来れば
この茨からも
赤い薔薇が咲き誇ってくれるのだろうか
そんなことを考えてもいるのです
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