ever/アルビノ
 

打ち抜く雨粒で
ぼくはもう ほどけてしまいそうだ
迷いのない雨粒が
繋ぎとめてた輪郭を
ばらばらにしてゆく

ぼくには礎なんてなくて
神様も
愛情も
なにも信じられないまんまだ


ひたすら降り落ちる雨粒より
たしかなものはなんにもなくて
ほら、
指先が ちらり
ほどけてしまった


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