/服部 剛
 
他の人がしたことで 
叱(しか)られて じっと 耐えていると 
罪も無く十字架にかけられたあの人と 
つながっている気がしてくる 

身代わりとなった人の為に自らを棄(す)て 
自らに唾(つば)を吐く人さえもゆるす 
あの人の激しい痛みを思うと 

わたしの痛みなど 
ちっぽけなものに思えてくる 




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