羽を休めていいんだよ/
ユメミ リル
未完成な僕らは
窓の向こうの世界に
迷い込んだ
紅茶を一口
飲んだ君が 微笑む
「ねぇ」
僕は彼女の
唇が好きだった
優しい音楽を奏でるような
儚い甘さに
吸い込まれてしまうのだ
相変わらず
彼女は微笑っていた
蝶のように自由で
けれど
僕の傍でだけ
綺麗に
泣くことが 出来る
そんなところが愛しいと思う
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