ひざっこぞう/
しゃしゃり
ひざっこぞうは
いつでも
こぞうのくせに
ぼくがころんだら
いちばんに
まっさきに
そこだけでいいとでもいうように
すりむけてくれるんだよ
赤チンキぬってさ
カットバンはってさ
ぼくが
くずれおちるときだって
まるで
やさしいクレヨンのように
かっくりしてくれるのは
ぼくの
ひざっこぞうなのさ
まあるい
ふたつの
ひざっこぞうのうえに手をおいて
なみだを
やさしい雨のように
おとしてみるんだ
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