ロールプレイング・デイズ/霜天
昨日が朝になりたがる日
どうにも眠れない嘘がある
まだ、一つひとつを上手く運べない君は
回りくどい道程でもって
明日の夕暮れになりたがる
前へ、前へと変容する君たちがいる
秋空がいつの間にか、吹雪いて
洗っても落ちない手のひらの中に
押し込められたもの、が
通り過ぎても、やめることが出来ない
昨日という器に
当てはまる隙間
明日の白地図に
踏み出す足跡
30分遅れでやってきた電車にも
並ぶ心音の、細かな位置取りの
役割があって
なりたがる
ここではないものに触れるという要素
そのための因子はどこにでもあって
弾かれた夢が
またどこかに当てはまるように
確定された行進から
自分だけは、はぐれているんだ
という役割を演じながら
君が
戻る 編 削 Point(5)