社会の一つとして個人を見てしまうあなたへの手紙/I.Yamaguchi
はなく
飲めば楽しく
話せば意味深く
つらいときも私を助けてくれて
泣きたいときに傍にいてくれ
あなたの子供のために生活を捧げる
ところが大好きで付き合っているからです。
あなたが私を友人として認めてくれているから
私はあなたを友達だと認めているのです
そんな、次の世代もなく、一つも終わるところを見た事のない私は
自分の欲望のためにコーラを飲み
生活が苦しいから募金やボランティアには目を向けず
めんどくささ故に選挙におもむかず
高橋和巳の「邪宗門」のように
アメリカと本土決戦してくれる宗教がないかと期待しつつ
自分の好きな詩や劇やセックスという発話ばかりを行ない
少しでも多くの言葉を使って
周りに飲めば楽しく
話せば意味深く
つらいときも私を助けてくれて
泣きたいときに傍にいてくれる
あなたの子供のために生活を捧げる
そんな人を自分のそばに集めたいなと思っています
戻る 編 削 Point(3)