みんなで/しでん
 
やがて 太陽がいなくなると

星は蛍のように
空を覆いつくして

まるで蛾のように
5本の指を 光に絡ませて

僕は 月や星に 手が届くことが
とてつもなく素晴らしいことだと 思い込んでる

だけどほんとはきっと
遠い惑星で一人きりで 小さな太陽を眺めるより
この街で みんなで見る朝焼けのほうが
ずっと ずっと 素晴らしい

それを知りながら
今日も 星空へと手を伸ばしてみる
戻る   Point(4)