/あさみ
 
目が覚める。

寒い

防寒着は質の悪い毛布と化していた。

見たくもないものを見てしまうのはただの好奇心によるものか。

得られるはずのない温もりを、質の悪い毛布に求めて、私は再び目を閉じた。
それでもすべては視えてしまう。


もう、感覚は麻痺している。
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